外交と軍事 2011 2 13

 日本の民主党政権が決めた「動的防衛力」への転換について、
「軍事よりも外交で努力すべきだ」と批判する学者や評論家がいますが、
このような批判は誤りだと思います。
外交で失敗するから軍事に頼らざるを得ないのです。
 さて、このようなテーマについて、小泉政権の例で考えてみましょう。
私は、小泉首相の靖国神社参拝について、少し違和感を感じていたのです。
小泉氏は、もともと信仰心の篤い人ではなかったはずです。
それが、首相になったら、急に信仰心に目覚めたのか。
いや、本心は違うと思います。
もともと、小泉氏は、信仰心の篤い人ではないので、
首相を退任したら、靖国神社参拝は、やめてしまうのではないかと思っていました。
おそらく、小泉氏は、靖国神社参拝を外交カードとして使っていたのではないかと思います。
(日本の首相が靖国神社参拝をして一番困るのは、中国共産党指導部ですから)
 さて、風のうわさでは、民主党政権は、閣僚までも、
靖国神社を参拝しないと宣言したのでしょうか。
 こうなると、中国共産党指導部としては、
日本の民主党政権が、どこまで譲歩するか試したくなります。
 また、アメリカから見れば、日本の民主党政権は親中政権に見えます。
そうなると、日米同盟を維持する意欲が減少します。
強固だったはずの「日米同盟」に亀裂が入ったとすると、
当然、日本に利害関係のある国は、日本外交を試したくなるのです。
そこには、「脅し」もあれば「すかし」もあるでしょう。
このようにして、外交で失敗するから軍事に頼らざるを得ないという結果が出るのです。
 もうひとつ「外交力」のテーマを取り上げましょう。
「日本は唯一の被爆国だから核兵器を所有しない」という主張があるでしょう。
しかし、これは、世界から見たら、不思議に見えるでしょう。
普通だったら、「日本は唯一の被爆国だから核兵器を所有する」と宣言するでしょう。
「もう、あのような悲惨なことにならないように、
国を守るために核兵器が必要である」と考えるのが、自然です。
 もはや後の祭りですが、
数十年前に、中国が核武装を始めた時に、日本も核武装すべきだったのです。
いや、核武装する権利があると主張すべきだったのです。
将来、日本は、また被爆する可能性があります。

国連という幻想 2011 2 5
 今回のエジプトの混乱をめぐって、
国連の存在が、いや存在価値が見えないものとなっています。
 これは仕方ないことです。
国連の加盟国は、どんな国が多いか知っていますか。
加盟国を全部見渡せば、独裁国家や強権国家が多いことに気づくでしょう。
だから、国連は、独裁国家や強権国家に対して弱腰にならざるを得ないと言えます。
 日本にとって、国連とは、幻想に過ぎないのです。
国連は、イラク戦争をめぐって機能停止の状態になりました。
最近では、北朝鮮をめぐって、たびたび機能停止しています。
 日本は、国連を脱退して、
民主主義を正しく実施している国と、「民主主義連合」を作るべきです。














































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